イーロン・マスクは、ご存知の方も多いと思いますが、今回は、彼の半生について書かれた『イーロン・マスク 未来を創る』について、ご紹介したいと思います。
アップルにも強気な発言
私は、最近までイーロン・マスクにつて詳しく知りませんでした。
電気自動車の「テスラモーターズ」の社長、最近出てきたアメリカの起業家、ぐらいにしか思ってませんでした。
今回、ご紹介する本も、書店で何度か見かけてはいましたが、手に取ることもなく、特別、興味がなかったんですが、この記事を見て、急に気になるようになりました。
イーロン・マスク、人材を引き抜くアップルに強気な姿勢「アップルは元テスラ社員の墓場だね」
アップルに対して、こんな強気なことが言えるって、どういう奴なんだろうと思って、この本を読むことにしました。
「次なるスティーブ・ジョブズ」『アイアンマン』のモデル
彼は、「次なるスティーブ・ジョブズ」と言われ、「堀江貴文が嫉妬する男」であり、映画の『アイアンマン』のモデルになった男ということらしいです。
「次なるスティーブ・ジョブズ」については、この本を読むと、スティーブ・ジョブズより、はるかにスケールが大きい人間であると感じました。
電気自動車、ロケット開発、太陽光発電
彼は、「テスラモーターズ」だけではなく、「スペースX」という、ロケット製造開発の会社のCEOでもあります。
また、従兄弟と共同で立ち上げた「ソーラーシティー」という太陽光発電会社の会長でもあります。
スティーブ・ジョブズも、「アップル」とは別に「ピクサー」という映画会社も持っていましたが、ちょっとスケールが違いますね。
イーロン・マスクの、これらの会社は、いずれも最初は世間に相手にされなかったようですが、現在は、それぞれの会社が大きな実績を上げています。
「テスラモーターズ」は、2012年に米国で同社の「モデルS」がカーオブザイヤーを受賞し、昨年2014年には、電気自動車の販売台数で世界で3位になっています。
「スペースX」は、ロケットの打ち上げに何度も成功しており、NASAと国際宇宙ステーションへの物資輸送の契約をしています。
また、これらより前の1999年には、ペイパルの元となる会社を立ち上げており、会長でもありました。ということは、かなり前から第一線で活躍していたんですね。
火星への有人飛行、ハイパーループ構想
そして、彼はまだ現役バリバリであり、さらに大きな計画があるようです。
「スペースX」については、2027年には、火星への有人飛行で、数十人の火星到達を目指しているようです。
また、輸送機関「ハイパーループ構想」という高速な旅客輸送のシステムの構想も持っているようです。これは、以前テレビで見たことがありますが、チューブの中を非接触の車が、高速で移動するもので、ロサンゼルスとサンフランシスコ間(全長610km)を、30分で移動できるらしいです。
これらが、他の人の言うことでしたら、実現の可能性は、かなり低いだろうと思うところですが、イーロン・マスクが言うと、必ず実現するだろうと思ってしまいます。
ただ、彼の事業は、いつも順調に行っているわけではなく、何度もどん底を味わっています。どの底は、仲間からの裏切りであったり、金銭面でのどん底などです。
この本では、南アフリカで過ごした彼の幼少期から、アメリカに渡った後の、成功と失敗など、波乱万丈の半生について、書かれています。